チタンで出来ています
インプラントと言うのは、金属製の棒です。
そもそもインプラントと言う言葉は、”人工的な異物を生体に埋め込む”ことを意味しています。
材質はチタンと言う物質で、これは生物の骨と結びつく性質があります。
この性質が発見されたのは一つの偶然からでした。
ある科学者が、ウサギの体内温度を測るのに、温度計を何度も体内に差し込まずに測る方法は無いかと考えました。
そこでチタン製のパイプを体内に差込み、骨で固定したのです。
中空になっているので、中に温度計を入れることが出来ます。
数ヶ月後、実験が終了したのでパイプを取り除こうとしたら、骨と融合して取れなくなっていました。
これがチタンの骨との融合性質の発見です。
他の材質、例えば鉄などは体内に入れるとすぐに血液中の酸素と結びついて錆びてしまいます。
ステンレスでも長期間の間に腐食してしまうので、あとで取り除かなくてはいけません。。
しかしチタンは骨との結合により錆びずに安定した性質を保つのです。
すでにインプラント治療は50年近い治療成績があり、きちんと手入れを行なえば、一生涯使える治療となりつつあります。
現在、インプラントに利用されるチタンは、100%純粋なものから、性質を向上させるために合金にしていたり、その中身はメーカーによって違います。
また、表面性状が骨との結合、治癒の促進に大きな影響を及ぼすことも分かっています。
日進月歩で治療成績が向上しているので、基本的にはどのメーカーでも性能は変わらないと理解して下さい。
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2012年5月10日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:インプラントとは