骨に穴を開ける



インプラントの手術は、痛いと言われます。
でも実際に処置を行なってる最中は麻酔が効いているので、痛みは感じません。
局所麻酔で行なうことが殆どですが、全身疾患があるような人には麻酔医が常駐して管理しています。
その場合は全身麻酔を行なうこともあります。

インプラントとよばれるのは、直径4mm、長さ10mm程度の小さなチタン製の金属です。
これを失った歯のあった場所に小さな穴を開けて埋めます。
口の中、歯のあるところは粘膜で覆われていますが、歯槽骨と呼ばれる骨で出来てます。
この骨に穴を開けて、そこにインプラントを入れるのです。

骨は非常に硬いので、特殊なステンレス製のドリルを使って穴を開けていきます。
このとき、あける速度が速すぎると、骨とドリルの摩擦で熱が発生し、骨焼けと言う現象が起きます。
これは骨の表面が熱で変化してしまうのですが、そうすると治癒が極端に遅くなります。
ですので、ドリルで穴を開けるときは非常にゆっくりとした回転で行ないます。常に水をかけて冷やすこともします。
この骨に穴を開ける作業が、インプラントの手術で一番大事な部分です。

開ける場所を間違っては、後で正しい位置に歯が入りません。角度も重要です。
穴を開ける瞬間が、ドクターの最も緊張するときです。

失敗しないよう、難しいケースでは、ドリルを支える道具を使ったりもします。
慣れてる先生は、目測で作業を行ないますが、普通は模型の上で練習を何度も行ないます。

単に骨に穴を開けるといっても、その前準備にはいろいろな作業が必要なのです。

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