しばらくお休みですね

ちょっと話は前後しますが。

インプラントの処置が終わったら、治癒期間があります。
骨の状況などで変わりますが、数ヶ月間は何もしません。
途中でレントゲンによる検査はありますが、基本的には何もすることが無いのです。
このように書くと弊害があるので、もう少し詳しく説明します。

治癒期間は、骨の中に入ったインプラントが骨とつく大事な時間です。
この期間中に、治療部位に大きな力がかかると、せっかくくっつこうとしていたインプラントと骨がはがれてしまいます。
ですので、治療中のところは極力安静にするよう、説明があります。
どのくらいの期間かと言うと、最低2週間です。
この2週間が、骨とインプラントの最初の接合が行なわれる時間となります。

お休みマロン。
ある病院でインプラントを行った人が、2週間の間に治療中の部位でものを咬んでいたそうです。
後日、検査をしたら骨と全くくっついていなかったので、インプラントを抜かなくてはいけませんでした。

”なぜ咬んだのですか”と医者に聞かれて、
”だって、咬めたから”と答えていました。

医者の注意を全く聞いていなかったのです。
治療は患者さんが受けるものですが、重要な注意を守れない場合は、処置を受けるべきではありません。

治癒期間は、インプラントにとって非常に大事な時期なのです。
医者の話は、必要な情報を患者さんに伝えて、事故が起こらないようにしてるのです。
処置を受ける前に、説明はしっかりと聞くようにしましょう。

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処置当日の注意

いよいよオペ当日ですね。
前日からの注意は受けてると思います。
手術当日は万全の体調で受けること。ですので、早めに寝て体力を養って下さい。
当日はお風呂とお酒が厳禁です。出血がどのくらい出るのか分からないので、血圧をあげるような行為は控えます。
痛みも出る人と出ない人がいます。

手術の時間は1本で1時間から1時間30分くらいです。
麻酔の導入から、覚醒までを手術時間とします。
緊張する場合は精神安定剤を飲んだり、笑気ガスで気分を落ちつけたりします。
麻酔医の立会いで全身麻酔を行なう場合もあります。
たとえ局所麻酔でも、ふらつきが出ることがありますので、自動車での通院は控えましょう。
出された薬は言われたとおりに飲んで下さい。一般的には抗生物質、痛み止め、うがい薬が多いですね。
傷口は縫い合わせてあります。食事は普通に出来ますが、傷に何かが触れると痛みが出ますから注意しましょう。

Medical/Surgical Operative Photography
処置後、次の日に消毒します。
腫れたり、痛みが続くこともあります。心配なら電話で相談します。
熱を持ってうずく場合は、連絡を入れて観て貰うほうが良いですね。薬を変える方が良い場合があります。

消毒が終われば、処置日から1週間後に抜糸を行ないます。
それまでに縫い合わせた糸が解けた場合は連絡します。傷口が開くと感染を起こすことがあります。

無事に糸を抜けば、あとは治癒期間を待つだけです。
この間も何かがあればすぐに連絡して観て貰います。

途中でレントゲン撮影を行なうところもあります。

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いよいよ決断

歯を失ったときに、ドクターから回復方法の説明を受けたとします。
インプラントと入れ歯、そしてブリッジです。
その先生が行なう場合もあるでしょうし、専門医で手術を受けることもあります。

ですが、その前にそれぞれの治療法の利点欠点をしっかり理解して置いてください。

入れ歯は昔から作られています。保険治療ですし、どんなケースでも可能です。
入れ歯はプラスティックと金具で出来ています。
残ってる歯がある場合は、その歯に金具をかけて入れ歯を固定します。
普段は外しておくことも出来ます。
問題点は、歯ぐきで咬むので、痛みが出たりすることです。外れやすく手入れも大変ですね。
金具がかかってる歯がむし歯になりやすいのも欠点です。

#92/366 Decisions
ブリッジは、金属で出来た歯を連結したものです。
歯を失った場合、その前後にしっかりとした歯が残っていれば、両側の歯を削って金属でつなぎます。
無くなった歯を両側から支えて金属で回復すると考えて下さい。
保険治療ですが、銀歯が三つ以上つながります。神経が生きてる歯でも銀歯になります。
悪くない歯まで削るので、オーバートリートメントになります。

インプラントは、歯を失った部分にチタン製の金属棒を入れて根の代わりにします。
失った部分だけの治療になるので、余計な治療が不必要です。
人間の歯に近い機能を回復できますが、保険治療が出来ないので高額です。
治療期間も2ヶ月以上かかります。

ざっと書いてみましたが、詳しい説明は直接に先生からお聞きすることです。
何でも気になったことは聞いておきましょう。

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