計画を作ります

診断と検査で問題がなければ、インプラント処置の計画を作成します。

まずは歯周病検査と治療です。
インプラントは歯周病が大敵です。もし歯周病で歯を失っている場合は、まず歯周病の治療から行ないます。
それから一次手術の日程です。
インプラントの処置は、
1次オペ、2次オペ、再検査、上部構造作成、セット、定期検査となります。

この流れに沿って計画を立案します。
事前の検査で骨が薄いと判断された人は、1次オペの前に骨を作る手術を行ないます。

BLSフローまとめ(Ver1.0)

これは半年ほどの治癒期間が必要ですので、治療期間が長期になります。
それが無ければ、歯周治療後に1次オペに入ります。
2次オペは、1次終了後の2ヶ月から3ヶ月でレントゲン検査を行い、その結果に問題がなければすぐに行ないます。
2次オペとは、歯ぐきの中に隠れてるインプラントの頭を出す処置です。
歯ぐきに穴を開けるので、その傷が治るのを1週間ほど待ちます。
それから人工の歯を作る作業に入ります。
ここからは大体2週間くらいで完了します。

歯が入れば、あとは定期検査になります。
インプラントは感染症に弱いので、定期的なクリーニングと検査が必要です。
人間の歯と違って、炎症を起こしても痛みが無いので、自分でトラブルに気がつきにくいのです。
早めに見てもらうのが良いでしょう。
だいたい、最初は2ヶ月から3ヶ月以内で確認を行います。
その後は調子が良ければ6ヶ月くらい間を空けることもありますが、普通は3ヶ月〜5ヶ月くらいで見ていきます。

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診断してもらいましょう

もしインプラントという選択肢を選んだ場合、本当に行なえるかどうかの診断が必要です。
医者の立場からすると、健康で歯並びの良い人ほど処置を行ないやすいのですが、そんな人はインプラントを入れる必要がありません。
何か問題があるからインプラントが必要なのです。
ですので、まずは診断です。

口の中を見ます。歯の抜けたところを詳細に調べます。
骨の厚み、高さ、穴が空いたりへこんだりしていないかどうか。
かみ合わせた時に反対の歯がどこまで咬みこんでくるか、歯並びはどうか、
そこに歯を入れた時に動きを邪魔するものはないか、
レントゲンで骨の状態を確認して、インプラントを入れるだけの骨があるかどうかを見ます。

それと全身の状態です。
既往歴を最も重視します。
高血圧、糖尿病、心臓疾患、脳血管障害の有無、そのほかの内臓系疾患、服用中の薬剤、女性なら妊娠可能性など。

歯のレントゲン写真。しみる箇所は異常無し。反対側の左下に虫歯 。

これ以外にもまだあるのですが、インプラントを行なうにあたって、問題となることが無いかどうかを調べます。
インプラントを行なえない人は極限られています。殆どの人が行えるのですが、病気や体質で出来ない人も中にはいます。

ちなみに年齢はまず関係ありません。80歳を過ぎてもインプラント処置を行なってる人はいます。
全身状態に問題がなければ、あとは骨の状態だけです。
どうしても骨が薄い場合はCT撮影を行い、厚みのある場所が無いか探します。
それでも骨が薄い場合は、骨を作る処置も必要です。

それで異常が無ければ、肉体的な否定条件はなくなります。

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まずはお話ですね

歯医者さんからインプラントの説明をいきなりされて、全部理解する人はまずいません。
何を言ってるのか分からないままに話が終わります。

”それで、インプラントの処置を行ないますか?”
と聞かれ、断れずに同意してしまいます。
あとで高額の治療費を聞かされてびっくりしたと言うこともあるようですね。

ドクターの説明が分からない場合や、意味が不明なところは聞き返すようにしましょう。
だって、治療を受けるのは患者です。何をされるのかしっかり分からないままにされるのは嫌でしょう。

ひそひそ話

特にインプラントは高額な自費治療ですし、治療期間も長くなります。
充分に納得できるまで話を聞くことです。
話を聞くポイントは、

なぜその治療が必要なのか、行なわなければどうなるのか、別の方法は無いのか、
治療期間はどのくらいか、治療費はいくらなのか、支払いは分割、一括なのか、
処置を行なうのは誰か、どのくらいの経験があるのか、後日に別途で費用はかかるか、
治療が上手くいかなかったらどうなるのか、返金はあるのか、保証はあるか、

だいたいこれくらいを聞くようにしましょう。
これにすらすらと答えられない場合は、考えたほうが良いです。

医療行為は患者さんと医者の信頼関係ですから、全ての情報を聞かせてもらいましょう。
それから判断すれば良いのです。別に断ったからと言って気まずくなることはありません。
そんなことで気分を悪くするような歯医者には行かないようにするべきですね。

photo by: masahiko

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