総入れ歯なんですけど



インプラントを埋めるとき、何本入れるのかは決まりがあります。
応力計算で考えると、失った歯の部分に対応した数を入れます。
1本失えば1本のインプラントを入れます。2本なら2本です。
では3本ではどうでしょう。
これは3本の場合と2本で済む場合があります。
4本、5本と増えてくると、逆にインプラントは少なくなっていきます。
1本のインプラントで2本の力を支ええることが出来るからです。

では総入れ歯の人にインプラントを入れる場合、最低何本が必要でしょうか。
4本あれば出来る方法があります。オールオンフォーと呼ばれる手法です。
顎の骨の丈夫なところに4本の長いインプラントを埋め込み、それに入れ歯を連結するのです。
骨とつながった入れ歯は、自分の歯と同じように咬む事が出来るようになります。

入れ歯を使ってはいますが、これでも立派なインプラントの処置なのです。
どうしても入れ歯が嫌だと言う場合は、やはり8本から10本のインプラントを入れなくてはいけません。
費用的にはオールオンフォーのほうが安く済みますが、完全な回復とはいえないので、入れ歯が嫌な人には出来ませんね。
オールオンフォーは技術的に難しい部分があるので、かなりの熟練の先生にお願いすることになります。

インプラントは骨に入れますので、充分な量の骨が無ければ、たとえオールオンフォーでも出来ないことはあります。
その場合は、まず骨を人工的に増やしてから行ないます。
このような術前処置も、難しい技術ですので、やはり専門医でお願いするのが良いでしょうね。

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でもお高いんでしょう



歯を失ったので、歯医者で相談したら、
”ではインプラントを入れましょう。”
と言われることもあると思います。
保険治療が使えませんので、どうしても高額な治療費が必要です。

なぜこんなに高いのだろうかと思うでしょう。
正直に書くと、インプラントは材料費が殆どを占めています。
まず、骨の中に入れるインプラントと呼ばれる部分は、メーカーにも寄りますが、1本数万円はします。
最近は安いものも出てきましたが、それでも1万円くらいですね。
インプラントは手術です。処置を行なうための道具も特別に用意します。
時間もかかります。普通の歯の治療とは違い、外科手術なので長い時間が必要です。

時間、材料、人件費、全て専用で準備しなくてはいけません。
しかも治療期間が長いですよね。数ヶ月以上もかかります。

歯医者で行なう処置なので簡単だと思われていますが、これは外科の処置ですから、病院で内臓の手術を受けるのと何も変わりません。
病院の手術も費用がかかりますよね。時間と人件費、材料費などを考えると、利益の出る費用と言うのが決まります。

逆に安い費用で行なってるところは、何かしらでカラクリが必要です。
あまりに安いところは警戒するべきでしょう。
安全で治療成績の良い処置を行なうなら、手を抜けるところはありません。
そのための費用です。

処置内容と費用に関しては、先生が説明をしてくれますから、いろいろと聞いてみるのが一番です。
確かに高額な治療費ですので、あとで失敗したと言うことのないよう、納得してから行ないましょうね。

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昔はいろんな材質がありました



今でこそ、チタンを利用したインプラントが主流ですが、昔はいろいろな材質が出回りました。
セラミックで出来たインプラントも一時期はやりましたが、強度の問題もあってすぐに消えてしまいましたね。

インプラントは歯を失った人には福音となっていますが、まだその恩恵を受けられない人がいます。
金属アレルギーの問題は、最近クローズアップされるようになってきました。
歯科で利用される金属には、銀、水銀、スズ、金、パラジウムというものがあります。
それ以外にもニッケル、コバルト、銅も使われます。
これらの金属に対してアレルギーを持ってる人は、チタンにも反応することがあるのです。

チタンは生体とつながる性質がありますが、アレルギーのある人には無理です。
ですので、このような人にはインプラント治療を行なうことが出来ません。

しかし最近になってこの問題を解消出来るかもしれない方法が見つかりました。
ジルコニアという材料があります。
キュービックジルコニアというと、ダイヤモンドのフェイクとして有名ですが、材質は全く同じものです。
人工ダイヤとして宝飾に使われていますね。
これが歯科の分野でも使われだしています。
非常に硬いので、セラミックの代わりに白い歯として利用されています。
このジルコニアだけで出来たインプラントがドイツで開発されたのです。
臨床試験も終わって、実際に利用されてるようですが、国内ではまだ手がけてる先生が殆どいません。
今後はアレルギーの問題で、このような材質のインプラントも出てくるでしょうね。

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