歯が無くなるとどうなる



人間には大人で28本の歯があります。
親知らずを入れたら最大で32本です。
それ以上の数を持ってる人もたまにいますが、機能的な役割はありません。

人の歯の数は、なぜこれだけあるのでしょう。
他の動物ではもっと多いものもいますし、逆に少ないものもいます。
歯の数は、生物の食事と大きく関係してます。

肉食動物は肉を食べます。しかも生です。
生肉と言うのは繊維が多く、噛み千切るのは難しいものです。
包丁で繊維を切断しなくては、人間には噛み切れません。
そこでとがった歯、かみそりのように切れる歯が肉食動物には備わっています。

草食動物は、硬い植物をすりつぶして飲み込みます。
牛などは臼のような平たい歯が発達していて、細かくすりつぶした植物を飲み込めるようになっています。

人間は雑食です。肉も野菜も食べます。
ですので、とがった歯とすりつぶせる歯の両方を持っています。
それぞれ機能が違うのですね。

もし一本でも歯を失うと、咀嚼の機能は大きく下がります。
一番大事な6歳臼歯を失うと、咬む力は60%以上も低下すると言われています。
しかも、歯が無くなると、他の歯も移動して傾いたりします。
たった一本の喪失が全部の歯に影響するのですね。

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2012年1月10日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:人の歯の話

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