骨にくっついたら二度目の処置

ここから2次オペに入ります。
これはインプラントの頭を、口の中に見えるようにする手術です。
完全に歯ぐきの中に埋もれているインプラントが見えるように、歯茎の一部を切りとり、穴を開けます。
切り取ると言っても、せいぜい4mmくらいです。
すると、インプラントの頭が見えて、穴が開いています。
この中に専用の器具を入れてネジを締めます。
なんとなく、金属製の歯が入ったような風に見えてきます。
これで新しい歯を入れる準備が整いました。

この前に、穴を開けた歯ぐきの治癒を待つ場合もあります。

金属の芯が見えたら、あとは普通の歯の治療と似ています。
口の中の型取りを行い、最終の歯を作るための模型を作ります。
これを技工所に送って、歯を作ってもらうのですね。

Bones are Echoes 2

インプラントの良いところは、上に入れる歯を選べることです。
インプラントの処置を望む人は、とにかく歯を入れて咬めれば良いと言う人と、せっかく歯を入れるなら白い歯にしたいと言う人に分かれます。
ですので、最終に入れる歯を銀歯にする人もいますし、セラミックにする人もいます。
どちらでも手順は変わりません。
型を取って、歯を作って、入れるだけです。

この期間は、仮歯を入れてるかもしれませんが、それによって最終の歯の形と大きさを決めるためのテストを行なうこともあります。
失った歯の数が多ければ、それだけ複雑な処置になりますし、一本であればすぐに終わります。

どんな形、どんな歯並びになるのか分からないので、仮歯の間にだいたいの形を決めてしまうのです。

これで問題が無さそうなら最終の歯の形を決定します。

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しばらくお休みですね

ちょっと話は前後しますが。

インプラントの処置が終わったら、治癒期間があります。
骨の状況などで変わりますが、数ヶ月間は何もしません。
途中でレントゲンによる検査はありますが、基本的には何もすることが無いのです。
このように書くと弊害があるので、もう少し詳しく説明します。

治癒期間は、骨の中に入ったインプラントが骨とつく大事な時間です。
この期間中に、治療部位に大きな力がかかると、せっかくくっつこうとしていたインプラントと骨がはがれてしまいます。
ですので、治療中のところは極力安静にするよう、説明があります。
どのくらいの期間かと言うと、最低2週間です。
この2週間が、骨とインプラントの最初の接合が行なわれる時間となります。

お休みマロン。
ある病院でインプラントを行った人が、2週間の間に治療中の部位でものを咬んでいたそうです。
後日、検査をしたら骨と全くくっついていなかったので、インプラントを抜かなくてはいけませんでした。

”なぜ咬んだのですか”と医者に聞かれて、
”だって、咬めたから”と答えていました。

医者の注意を全く聞いていなかったのです。
治療は患者さんが受けるものですが、重要な注意を守れない場合は、処置を受けるべきではありません。

治癒期間は、インプラントにとって非常に大事な時期なのです。
医者の話は、必要な情報を患者さんに伝えて、事故が起こらないようにしてるのです。
処置を受ける前に、説明はしっかりと聞くようにしましょう。

photo by: neco

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処置当日の注意

いよいよオペ当日ですね。
前日からの注意は受けてると思います。
手術当日は万全の体調で受けること。ですので、早めに寝て体力を養って下さい。
当日はお風呂とお酒が厳禁です。出血がどのくらい出るのか分からないので、血圧をあげるような行為は控えます。
痛みも出る人と出ない人がいます。

手術の時間は1本で1時間から1時間30分くらいです。
麻酔の導入から、覚醒までを手術時間とします。
緊張する場合は精神安定剤を飲んだり、笑気ガスで気分を落ちつけたりします。
麻酔医の立会いで全身麻酔を行なう場合もあります。
たとえ局所麻酔でも、ふらつきが出ることがありますので、自動車での通院は控えましょう。
出された薬は言われたとおりに飲んで下さい。一般的には抗生物質、痛み止め、うがい薬が多いですね。
傷口は縫い合わせてあります。食事は普通に出来ますが、傷に何かが触れると痛みが出ますから注意しましょう。

Medical/Surgical Operative Photography
処置後、次の日に消毒します。
腫れたり、痛みが続くこともあります。心配なら電話で相談します。
熱を持ってうずく場合は、連絡を入れて観て貰うほうが良いですね。薬を変える方が良い場合があります。

消毒が終われば、処置日から1週間後に抜糸を行ないます。
それまでに縫い合わせた糸が解けた場合は連絡します。傷口が開くと感染を起こすことがあります。

無事に糸を抜けば、あとは治癒期間を待つだけです。
この間も何かがあればすぐに連絡して観て貰います。

途中でレントゲン撮影を行なうところもあります。

photo by: phalinn

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